|
プロローグ
|
|
|
留学体験記
|
自分が初めてプルマンの地面を踏んだのは、2003年の3月19日の事だった。初めての英語漬けの生活・・・寮生活・・・英語学校・・・なにもかも新しかった。始めの頃は、生活していても授業に出ていても何がなんだか正直分からなかった。友達も居なかった。なにをするにも一人だった。怒られていても、ホントに反省できなかった・・・そういうことだ、本当に英語だけを使って生活するというのは・・・。そう実感できた。
最初のこの回は英語について少し語りたいと思う。
|
|
英語を学習するという事は、難しいことだ。なぜなら、英語は日本語とは180度違う言語だからだ。しかし今日、英語はほとんどの人が体験できるほど身近なものになっている。そして、誰もが英語を自由に話せたら・・・と思うことだろう。だが、現実は違う。英語は難しい。だから、ほとんどの人は嫌いになってしまう。その原因の一つは・・・英語の伸びにあると私は思う。英語の伸びは階段状になっている・・・自分はそう感じている。(階段を上るように毎日少しずつ伸びていく・・・そういう意味合いではない。)毎日少しずつ伸びていくものとは全く違うもの、それが英語だ。
はじめてアメリカという場所で学習したとき・・・自分の考えでは英語は毎日少しずつ伸びていくのだと思っていた。むしろ、そうなってもらわないと困った・・・生活が出来ない。そう思った自分は、ひたすら英語に触れた・・・ルーミーと出来るだけ話した、出来るだけテレビを見た、出来るだけ勉強した、自分でもこんなに出来るのか?と思うくらい。その頑張りとは裏腹に、しかし英語はうまくならなかった。一日どれだけ聞いても、話しても、まったくダメだった。むしろ、自分の英語力が低下していると思うくらい・・・そのくらい進歩が見られなかった。
|
|
しかし、3・4ヶ月たったある日、信じられないことが起こった。「あれ?こいつこんな事言ってたの!?」 その瞬間自分のなかに英語が生きていることを感じた。つまり、今までの積み重ねはしっかりものになっていたのだ。階段は平行な部分と垂直な部分がある・・・。平行な部分は所謂、積み重ねの期間。そして、垂直な部分はその積み重ねが爆発する所なのだ。英語とはそういう言語ということを今感じている。一年たった今でも流暢にしゃべる事はできないが、今まで生の英語に触れそう感じた。だから、英語を勉強していて、力が伸びないと焦っている人・・・それは間違いだ。ためた力はかならずいつか爆発するときが来る。今は積み重ねの時期なのだ。そう考えると、英語って面白い言語だと思いませんか?
|
|
ルーミー:ルームメイトの事
|
|
|