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第9回
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ハロウィーン
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ハロウィーンって何のため?
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みなさんにとってハロウィーンとはどんなものでしょうか?聞いたことはあるけど、実際にはどんなものか分からないでしょうか?それとも、仮装をしてお菓子をもらいに行くイベントでしょうか?日本人にとって、少し前まではハロウィーンは馴染みの薄いものでしたが、最近では各地でパレードやイベントが行われたりして、身近に感じられるのではないでしょうか?
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アメリカでは、今日では宗教的な意味合いは失われ、楽しいお祭りとして受け止められているようですが、起源をたどれば古代ケルトの宗教行事です。(ケルト人は、中央アジアからヨーロッパに渡来した民族です。) 10月31日、古代ケルト人にとっては、この日が1年の終わりに当たり、また、死者が帰ってくる日でもあります。
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“It is a time for honoring deceased friends and relatives and celebrating the bountiful fall harvest.” (亡くなった友人や家族を尊び、秋の豊作を祝う時期です。)
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親しかった人や家族の霊が訪れてくれる時ですね。ただ、良い霊だけではなく、悪霊も現世を徘徊するそうです。そのため、火を焚いたり、おまじないや魔よけの夜でもあったわけです。この魔よけの行事のひとつが、今に残る仮装です。ハロウィーンでの仮装は、死神や魔女、または悪魔などおそろしい姿が多いでのですが、これは、悪霊を驚かし騒ぎたてることによって、怖がらせ人々に近づけさせないことが目的だったようです。
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●お菓子をもらいにいくのはなぜ?
“Trick or Treat”(お菓子をくれないといたずらするぞ!)という掛け声はハロウィーンの代名詞ともいえます。では、なぜお菓子をもらいに近所をまわるようになったのでしょうか?これは、中世でお祭りのための食料をもらいに各戸をまわった名残と言われています。また、子供たちにあげるお菓子は、もともとは死者へのお供え物だったとも言われています。あるいは、キリスト教徒たちが“Soul Cakes”(魂のお菓子。四角い干しぶどうのパン)をもらいながら、村から村へ歩いたという説もあります。いずれにしても、子供たちにとっては楽しみなひと時ですね。
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●カボチャの提灯にはこんな意味が!
ハロウィーンのもう一つの代名詞はこれ“Jack o' Lantern”(かぼちゃの提灯)。玄関やポーチに飾られます。伝説によると、悪魔を騙していたジャックさんがこのカボチャの提灯に関係しているみたいです。
呑んだくれのジャックさんは、人を騙してばかりいました。そのため悪魔に魂を狙われる羽目になるのですが、口のうまいジャックさんは、悪魔に頼みごとをし、それを聞き入れた悪魔はお金に化けたり、木に登らされたりするのですが、その度に財布の中に10年間閉じ込められたり、木の幹に十字架を彫られて下りられなくなったりします。そして、とうとう悪魔は彼の魂を取らないと約束までされられてしまうわけです。この時点ではジャックさんの勝利でしたが、彼の死後はそういうわけには行きませんでした。悪魔を騙したジャックさんは、天国へも行けず地獄に落ちることもできず、カブをくりぬいた中に残り火をいれ、さまよい歩く羽目になりました。このカブの提灯が、実は天国にも地獄にもいけなかった人の魂の象徴とされ、この魂の火を灯すことによって、悪霊を怖がらせ、追い払うことができると信じられたのです。では、なぜカボチャになったのでしょうか?それは、ケルトの血を引く人たちがアメリカに渡り、かぼちゃの方が提灯を作るのに適していると感じたからのようです。
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さて、“pumpkin carving”(かぼちゃの彫り物)はハロウィーンの準備として定着しています。自分でデザインしたり、買ってきた型紙にあわせて、くりぬいたり。そんな様子がこのように表現されています。
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“Whether it's simply carving a pumpkin to sit on the door step or holding pumpkin carving parties and contests, this age old tradition is a main event for young and old alike.”
(ただドアの前に座ってかぼちゃを彫るにしても、かぼちゃ彫りのパーティやコンテストを開催するにしても、この古い伝統は若者にも年配にもメインイベントになっている。)
また、ポーチの明かりと共に“Jack o' Lantern”の中に火が灯されていたら「お菓子の用意があるよ」という合図です。そしてハロウィーン当夜は、子供たちが“Trick or Treat”と表に繰り出します。たくさんの家々が“Happy Halloween”と暖かく迎えてくれ、お菓子をくれるみたいですね。日本ではまだまだこんな習慣はありませんが、かぼちゃの提灯を作ってみるだけでも十分ハロウィーンの雰囲気を味わえるのではないでしょうか?
日本には無かった文化でしたが、体験してみるのもいいと思いますよ。
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かぼちゃも幻想的な雰囲気ですね
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