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第8回
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アメリカの独立記念日
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7月4日はアメリカの独立記念日(Independence Day)です。今年の記念日は水曜日で平日だったのですが、その日は休日となり、アメリカ人たちには束の間の休日になったようです。子供たちや学生の人たちはもう夏休みに入っているので、親たちも この休日を挟んで有休を取る人が目立ちます。その為かフリーウェイを車で走っていると、周りには自転車、バイク、それから自家用のボートを引っ張っているトラックや、キャンピングカーをたくさん見かけます。日本では珍しいキャンピングカーですが、アメリカでは独立記念日を湖やキャンプ場でゆっくり家族と過ごす為にキャンピングカーを持っている家庭がたくさんあるみたいですね。他にも、自分が卒業した大学のフットボールの試合を応援に行く時、車での国内旅行などでもキャンピングカーをつかう人が多いようです。国土が大きいアメリカならではの文化ですね。
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独立記念日の目玉と言えば、暗くなってから打ち上げられる花火です。今年はスポケンのダウンタウンにある「リバーフロントパーク」という公園に花火を見に行ってきました。また、これはなかなか知られていないことですが、「アメリカでは普通の日には花火は販売してはならない。また、行ってはいけない」と厳しく規制されています。しかし、独立記念日だけ(または、独立記念日の前後何日かくらい)は花火をやってもよい事になっているので、小さな簡易店が町の所々に作られ、花火を売っています。この花火の販売、本来はボーイスカウトなどの非営利団体の資金調達として経営されているようですが、最近ではスーパーマーケットなどでも販売しているようですね。
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そういうわけで、夏の風物詩と言われる花火もこの短い期間だけなので、子供たち、もしくは大人の人まで、夜遅くまで花火を楽しんでいます。スポケンで打ち上げられた花火はたくさんではなかったものの、アメリカ人たちは短い花火が楽しめる時間を堪能していたみたいです。
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さて、ここからは独立記念日のお話です。1776年7月4日アメリカに入植した各植民地の代表者が集まり、アメリカ大陸の為の会議を開き、独立宣言書に議長が署名 した日が事実上のアメリカ独立記念日となっています。1492年にコロンブスが西インド諸島を発見し、1620年にはピューリタンがアメリカ大陸に入植しました。それ以来スペイン、イギリス、オランダ、フランスなどから新天地を求めて、ヨーロッパの人々が大西洋を渡たってアメリカ大陸に来ました。入植した人々は自国の植民地を広げるために、競い合いなどを行いました。しかしその後、各国が引きずっていた「母国ヨーロッパからの独立」を目的とした会議を開き、独立宣言が承認されたのです。
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この独立宣言をもとに、連邦共和制という世界最初の国家を創り、今日のアメリカ国民の思想である自由、平等、立憲 主義、福祉といった基本を不動のものにしたのです。この13年後に、初代大統領ワシントンが就任しますが、独立宣言をした1776年7月4日は、新世界アメリカのスタート地点だったわけです。
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さてさて、みなさんは日本の建国記念日をどのように考えていますか?この機会に自分の国の事をもう少し知ってみてはいかがですか?そして、夏の間は好きなだけ花火を堪能してくださいね。
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日本の花火とは違っているかな?
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